ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]:バフェットが「恐れられている時」に買った理由
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが2025年6月末時点で新たに取得した銘柄のひとつが、米医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ[UNH]です。株価が年初から約4割も下落する中での買い付けは、まさに「皆が恐れている時に買う」というバフェット流の逆張り投資の典型といえるでしょう。
なぜ今ユナイテッドヘルスなのか?
ユナイテッドヘルスは、米国の主要株価指数「ダウ工業株30種平均」にも採用されている企業で、医療保険や医療サービスを提供する巨大グループです。2024年末には保険部門のCEOがニューヨーク市内で射殺されるという衝撃的な事件があり、さらに2025年5月には司法省の調査対象となるなど、ネガティブな材料が続いていました。
しかし、バークシャーはこのタイミングで約15億ドル相当(約504万株)を取得。これは、短期的な混乱を乗り越えた先にある企業価値の回復を見込んだ判断と考えられます。
割安感と安定性
現在のユナイテッドヘルスのPER(株価収益率)は13倍程度、配当利回りは約3%。医療保険という景気に左右されにくい事業モデルを持つ同社は、長期的な安定収益が期待できる銘柄です。バークシャーが重視する「経済的な堀(moat)」を備えた企業のひとつといえるでしょう。
バフェット流の逆張り精神
市場が不安に包まれている時こそ、冷静に価値を見極めて投資する。それがバフェット氏の哲学です。ユナイテッドヘルスへの投資は、まさにその精神を体現したもの。短期的な株価の乱高下に惑わされず、長期的な企業価値に着目する姿勢は、個人投資家にも大いに参考になるでしょう。